アレルギー学会の解説

Q21:アレルギー物質の食品表示でわかりにくい表示があります。説明して下さい。

答え
乳化剤;
混ざりにくい2つ以上の液体(例えば油と水)を乳液状またはクリーム状(白濁)にするための添加物で乳化剤と呼ばれます。卵黄あるいは大豆のレシチンや牛脂などから作られます。化学的に合成されることもあります。牛乳から作られるものではないので、牛乳アレルギーの患者さんでも摂取できます。
乳酸カルシウム;
化学物質の名前であり「乳」とは関係ありません。
乳酸菌;
食べ物を発酵して乳酸を作り出す細菌の名前であり、これ自身には「乳」は含まれていません。しかし、乳酸菌で発酵した乳(発酵乳)は材料が乳であり、牛乳アレルギー患者は摂取できません。
乳糖(ラクトース);
牛乳中に存在するガラクトースとグルコースが結合した二糖です。乳糖は牛乳を原材料として作られているので乳糖1g中に数マイクログラムと微量ながら牛乳タンパク質が含まれています。乳糖でアレルギーを惹起する牛乳アレルギーの患者さんが稀ですがいます。乳糖には「乳」の文字が含まれているため、「乳」の代替表記として認められています。
カカオバター;
カカオ豆に含まれている油脂分。カカオ豆をローストした後、すりつぶして作られるカカオマスを圧搾してとった脂肪分。バターという単語が含まれていまが「乳」とは関係ありません。
デュラムセモリナ;
デュラムセモリナのデュラムは小麦の種類で、セモリナは「あら挽き」という意味です。弾力性に富んでいるので生地を作るのに適しています。ゆでてもコシが強く形がくずれにくいのでパスタにぴったりの小麦粉です。パンや天ぷら粉に使われる小麦とは種類が違うものです。
卵殻カルシウム;
卵殻カルシウムには高温で処理された焼成カルシウムと高温処理されていない未焼成カルシウムとがあります。焼成カルシウムには卵のタンパク質が残留していないため、食品衛生法で卵の表示は不要とされています。一方、未焼成カルシウムは確認不十分のため、卵の表示がされています。しかし、卵殻未焼成カルシウムも卵のアレルゲンの混入がほとんど認められず、また、卵としてのアレルゲン性も低いという報告があります。
加水分解タンパク質;
原料の蛋白質をペプチドからアミノ酸まで分解したもの。うま味調味料として使用される。動物性の原料として牛、にわとり、豚、魚など、植物性の原料として大豆、小麦、コーンなどが使われます。

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